日・タイ婚姻法 日本人とタイ人の婚姻・入国手続、子に関する諸手続

第1章 日本人夫(妻)とタイ人妻(夫)の婚姻

先にタイに婚姻届を出す方法

    婚姻に必要な書類を集める

       はじめにタイで婚姻手続きを行い、後に日本で手続きをする場合、必要な書類は、概ね以下の通りです。

      日本人男性(女性)が用意する必要書類
        • 結婚資格宣言書 英文・タイ文各2通

           以下の内容が記載されていること

          • タイ国内法傘下において結婚資格を有すること
          • 独身であること(日本民法において婚姻可能年齢に達していること)
          • 相手の氏名・今後の予定
          • 職業・年収
          • 現住所
          • 本籍地
          • 日本人の証人 2名(名前と住所だけで可・両親でよい)

           在タイ日本大使館領事部でもらえる例文を参考に作成し、以上の項目を自ら宣言して、担当官の面前で自署して下さい。本宣言書は署名証明として返却されます。

           結婚資格宣言書の作成を代行してくれる代書屋もありますが、日本大使館付近の業者は非常に高く(1996年当時、2〜3,000バーツ)つきます。タイ外務省近辺の業者の方が良心的です。

        • 旅券

        • 戸籍謄本または抄本申請前3ヶ月以内発行のもの) 1通

        • 住民票申請前3ヶ月以内発行のもの) 1通

        • 在職証明書申請前3ヶ月以内発行のもの) 1通

           在職証明書が私文書(会社発行のもの)の場合、公証人役場にて公証人の認証(手数料が必要・5000円ほど)を受けた後、さらに法務局にて同公証人が正規の公証人である旨認証を受ける(無料)必要があります。ただし、在職証明書が公文書(公的機関発行のもの・つまり申請者が公務員)の場合については、公証の手続きは不要です。

        • 所得証明書(市区町村長発行のもの) 1通

        • 婚姻届 2通

      タイ人女性(男性)の必要書類
        • 住居登録証謄本(タビアンバーン)およびそのコピー 1通

        • 身分証明書(IDカード)およびその表裏両面のコピー 1通

        • 旅券(できれば失効済みの旧旅券も。ただし、未取得の場合は不要)

        • 以前に結婚したことがある場合、離婚登録証

        • 氏名の変更がある場合、氏名変更証

        • 結婚はしていないが子供がいる場合、子供の出生登録証

    日本語書類の翻訳とタイ国外務省での認証

      1. 以上の必要書類を揃え、これらを在タイ日本大使館領事部(バンコク・スクンビット通りソイ・アソーク、サーミットタワー9階)に持参し、署名証明の認証を受けます。日本大使館では結婚資格宣言書の署名証明のほか、申請者の独身証明書を発行してくれます。

      2. ● 在タイ日本国大使館領事部(在タイ日本国大使館領事部)

      3. 日本大使館で発行された証明書はタイ国外務省国籍課に持参し、認証を受けなければいけません。なお、独身証明書については、日本大使館は英文しか発行してくれませんので、必ずタイ語に翻訳し、タイ国外務省国籍課にて翻訳証明の認証を受けて下さい。この認証には数日を要します。

    タイでの婚姻届け出(創設届)

       署名証明書・独身証明書にタイ国外務省の認証を受けましたら、タイ国役場(タイの女性(男性)が登録されている役場ではなくても構いません。最近はバングラック区役所が人気があるようです)にこれら書類を持参し、婚姻手続きを行います。タイ国役場で手続きが終わりますと、役場で婚姻登録証が発行されます。このとき、日本での婚姻手続のためのコピーをもらって、原本と相違ない旨の印を押してもらっておくと良いでしょう。以上でタイ国側での婚姻手続は終了です。

      ● 婚姻登録証(サンプル)

      (注) タイ国にてタイ式婚姻手続きをするには所要日数が1週間から2週間かかります(主に日本大使館の手続きにかかる日数)。タイ国で先にとお考えの場合は滞在期間に余裕をもってあたって下さい。時間に余裕の無い方は、日本で先に手続きする方法をお勧めします。

    日本への婚姻届け出(報告届)

       タイ国での婚姻の後、日本に婚姻の届け出を行います。日本への婚姻届出には以下の2つの方法があります。

      1. 『在タイ日本大使館に届け出る方法』
      2. 『日本の本籍地役場に届け出る方法』

      相違は、戸籍に婚姻事実が記載されるまでの所要時間であり、『在タイ日本大使館に届け出る方法』ならば1ヶ月半から2ヶ月を要し、『日本の本籍地役場に届け出る方法』ならば数日から1週間ほどです。したがって、婚姻事実の記載を早く望まれる方は『日本の本籍地役場に届け出る方法』をお勧めします。

      「在タイ日本大使館に届け出る」場合に必要な書類
        • 婚姻届(大使館にあります) 1通

        • 日本人男性(女性)の戸籍謄本または抄本 2通
          (本籍地を変える場合は3通必要です)

        • 婚姻登録証(タイ区町村役場発行のもの) 1通

        • 同和訳文(書式は大使館にあります) 1通

        • タイ人女性(男性)の住居登録証謄本およびコピー 各1通

        • 同和訳文(書式は大使館にあります) 1通

      「日本の本籍地役場に届け出る」場合に必要な書類(タイから持ち帰る書類)
        • 婚姻届(本邦役場で用意) 1通

        • 婚姻登録証(タイ区町村役場発行のもの) 各1通

        • 同和訳文(書式は大使館にあります) 1通

        • 同英訳文 1通

        • タイ人女性(男性)の住居登録証謄本およびコピー 各1通

        • 同和訳文(書式は大使館にあります) 1通

        • 同英訳文 1通

       本籍地以外の役場に届け出される場合は、届け出る役場に直接お問い合わせ下さい。

      • 婚姻登録証および住居登録証(タビアン・バーン)のタイ語と英語の翻訳文についてはタイ国外務省国籍課の認証を受けて下さい。日本語翻訳文については認証は必要ありません。
      • 日本の役所に直接書類を持参する場合、婚姻登録証および住居登録証謄本について原本は絶対に提出しないで下さい。必ず写しに書類発行役場の印をもらい写しを提出のこと。原本を提出してしまいますと、返却してもらえません。

 以上で、タイ国・日本国双方における婚姻手続きが完了します。

(続)


BACK  INDEX  NEXT
HOME