日・タイ婚姻法 日本人とタイ人の婚姻・入国手続、子に関する諸手続

第7章 日本人夫(妻)とタイ人妻(夫)の離婚

先にタイで離婚登録する方法

     在日タイ王国大使館での離婚手続です。

    タイ人の必要書類

      • 国民身分証明書原本とコピー 各1部

      • 住居登録証原本とコピー 各1部

      • 旅券 原本と身分事項欄のコピー 各1部

      • 婚姻登録証(タイ式婚姻をした場合のみ) 1部

      • 写真 3×5cm 1枚

    日本人の必要書類

      • 旅券(原本と身分事項欄のコピー)、もしくは運転免許証と裏表のコピー 各1部

      • 戸籍謄本(外務省認証済) 1部

      • 婚姻登録証(タイ式婚姻の場合のみ) 1部

      • 写真 3×5cm 1枚

    手続

       夫婦とも在日タイ王国大使館に出頭し、離婚登録の申請をします。この場合、夫婦別々に出頭することも認められています。在日タイ王国大使館から離婚登録証の作成を受けたら、タイ人は離婚登録証謄本をタイ郡役場へ提出することで離婚手続が完了します。この際、タイ外務省の認証手続は不要とされています。

       日本人配偶者は、日本の戸籍役場に離婚登録証を添付して離婚報告届を提出することになります。

先に日本で離婚届けを提出する方法

    概説

       タイ国は、日本法による離婚、つまり、協議離婚、調停離婚(家裁)、審判離婚(家裁)、離婚判決(地裁等、以上、三形態を裁判上の離婚と呼びます)とも、すべて有効と認めています。

       協議離婚を選択することができるのは、夫婦とも住所が判明していて、かつ互いの署名を得られる場合です。タイ人妻(夫)がタイに帰国している場合でも、協議離婚届を郵送して署名をもらい、日本の戸籍役場に提出して手続することも可能です。

    日本側への離婚届

       協議離婚であれば、夫婦がそれぞれ署名した離婚届を作成し、日本の戸籍役場へ持参します。裁判上の離婚であれば、裁判を申し立てた側から裁判書謄本を添付して離婚届を戸籍役場に提出します。

       いずれも数日で、離婚の旨が日本人夫(妻)の戸籍に記載されます。

    タイ側への離婚報告

      先にタイ王国大使館の証明書をもらう方法
        1. 戸籍謄本の認証 

           離婚の旨が記載された戸籍謄本を外務省領事移住部政策課証明班で認証を受けます。この事務は現在、下記庁舎で行われています。

            東京
              住所 〒100-8919 東京都千代田区霞が関2丁目2−1 外務省中央庁舎1階
              外務省領事移住部政策課証明班
              電話番号 03−3580−3311(代表) 内線2308、2855
              交通機関 営団地下鉄日比谷線・丸ノ内線 霞ヶ関駅下車 A4出口
              営団地下鉄千代田線 霞ヶ関駅下車 A8出口
              申請受付時間   9:15〜12:00、13:15〜16:00(土日・祝日を除く)
              受取時間 9:00〜12:15、13:15〜17:00(土日・祝日を除く申請の翌日以降)
            大阪
              住所 〒540-0008 大阪市中央区大手前2丁目1番22号
              外務省大阪分室(大阪府庁内)
              電話番号 06-6941-4700(直通)
              申請受付時間   10:00〜12:00、14:00〜16:00(土日・祝日を除く。受取は申請を受付てから2日目以降)

           この申請ができるのは、当該戸籍に記載された人だけですので、それ以外の人が申請するには委任状が必要です。
          申請理由は、「タイ国へ離婚報告届をなすため」とします。この申請をしますと受付票をもらえますので、受取可能日以降に、受付票と引換えに認証された戸籍謄本の交付を受けます。受領は誰でも可能です。
          来訪の際は必ず、運転免許証、旅券等の身分証明書をお持ち下さい。

          ● 各種証明について(外務省)

        2. 在日タイ王国大使館へ離婚証明書の発給を申請

           在日タイ王国大使館では、タイ人元妻(夫)から申請することを原則としているようですが、タイ人元妻(夫)が帰国していて在日大使館での手続ができない場合もあります。離婚が成立した旨をタイの郡役場に報告してやらないと、タイ人元妻(夫)は再婚ができないことになります。そういう場合もありますので、日本人元夫(妻)が手続をなすべき場合もあります。この申請してから発給まで約2週間を要します。

          1. タイ人元妻(夫)が申請する場合の必要書類

            • 戸籍謄本(外務省認証済)とコピー 各1通

            • タイ人のパスポート又は国民身分証明書とコピー 各1通

            • 申請書(大使館備付) 1通

            • 申請手数料 5,000円

          2. 日本人元夫(妻)が申請する場合の必要書類

            • 戸籍謄本(外務省認証済)とコピー 各1通

            • タイ人のパスポート又は国民身分証明書のコピー 1通

            • 日本人のパスポート又は運転免許証とコピー 各1通

            • 申請書(大使館備付) 1通

            • 申請手数料 5,000円

        3. タイ郡役場へ離婚報告

           在日タイ王国大使館から離婚証明書の発給を受けたら、タイの郡役場へ離婚報告届をします。これによって、家族身分登録票が発給され、タイ人元妻の改姓(タイ人夫の場合、改姓はありません)、国民身分証明書の再発行といった手続がなされます。この場合、3つの方法がありえます。

          1. タイ人元妻(夫)が、大使館発給の離婚証明書をタイ外務省へ持参して認証を受け、居住地の郡役場へ離婚報告を申請します。
          2. タイ人元妻(夫)が、直接、タイ郡役場へ申請できないときは、在日タイ王国大使館で委任状の作成を申請し、在タイの受任者に手続を代行してもらうことができます。この場合は、在日タイ王国大使館発給の離婚証明書と委任状を在タイの受任者に送付し、タイ外務省の認証を受けて、郡役場へ申請することになります。
          3. 日本人元夫(妻)が、タイ人元妻(夫)に大使館発給の離婚証明書を送付します。タイ人元妻(夫)が離婚証明書にタイ外務省の認証を受けて、郡役場へ申請することになります。
      先に日本大使館の証明書をもらう方法

         この方法は、先に日本式の婚姻をし、後からタイへ婚姻報告をするのと同じ手順になります。『先に日本に婚姻届を出す方法』の手順を参照してください。

        1. 在日タイ王国大使館へ離婚証明書の発給を申請

           戸籍に離婚記載がされたら、戸籍謄本を取得して在タイ日本大使館へ持参し、大使館から英文の離婚成立証明書の発行を受けます。

        2. タイ外務省の認証

           英文の離婚成立証明書が発行されたら、このタイ語訳文を用意し、タイ国外務省の認証を受けます。英文の証明書とタイ語訳が契印・認証されます。

        3. タイ郡役場へ離婚報告

           この認証を受けた書面をタイ国の地方官署(郡役場)へ持参します。

 以上により、両国の離婚手続が完了します。

(続)


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